ビール シンハービール(SINGHA)の感想

タイのビールということで飲んでみたが、最初の印象はクリーミーな泡の細かさだった。ホップの苦味よりも酸味が前に出ており、苦味は飲み込んだ後に口の奥でわずかに感じる程度。ただ、不思議なことに喉に香りが残る感覚があり、個人的にはあまり好みではなかった。

口に含むと泡が立ち上がるのだが、全体的に薄い印象を受ける。土佐弁で言えば「たっすいがない」。つまり張り合いがなく物足りないという意味だ。タイ周辺では氷を入れて飲むスタイルが一般的で、その前提で考えるとむしろ料理との相性を意識した味なのかもしれない。辛さのあるタイ料理には、この軽さがちょうどよいのだろう。

泡がクリーミーに感じられたのも、氷で薄まっても飲みやすさを保つための工夫かもしれない。