最近流行のスリムなリトルシガー。その中でも、一風変わった個性を放つのが『チャップマン・スーパースリム・クラシック(CHAPMAN CLASSICS)』です。370円という価格に、私は一体何を求めていたのでしょうか。実際に火をつけた記録を綴ります。

10秒の猶予もくれない気難しさ

このシガーの最大の特徴、あるいは難点は、10秒ほど吸わずに放っておくと火が消えてしまうことです。ゆったりと時間を忘れるための喫煙ではなく、常に「吸っている」という能動的な動作を求められる……。そんな少しの不自由さを抱えながら、紫煙と向き合うことになります。

鋭い刺激と不思議な「清涼感」

火をつけると、焦げた香りの中に厚みのあるコクを感じます。特筆すべきは、吸い込んだ空気の「冷たさ」です。フィルターが薄いためか、舌の上がメンソールのようにスッとする不思議な感覚があり、その直後に喉を刺すような鋭い刺激が数秒間追いかけてきます。

項目 評価・感覚
香り 焦げた香りの中に、一瞬だけ砂糖のような甘みがよぎる。
喉越し 喉を刺す刺激のあと、口を開くたびにイガイガとした苦みが広がる。
点数 63点

飲み物をも侵食する「苦味の余韻」

残念ながら、吸った後の余韻は手放しで褒められるものではありません。喉に残る独特のイガイガ感は、水を飲んでも、他の飲み物を流し込んでも消えることなく、むしろ飲み物の味に違和感を残してしまいます。口を開くたびに意識させられる苦味は、食事前の喫煙には向かないかもしれません。

焦げた香りと強い刺激。それは確かに「吸っている」という確かな感覚を与えてくれますが、人生の彩りとしては少しばかり尖りすぎている——。そんな、一筋縄ではいかない一服でした。