アスファルトと道脇に生える緑の光の反射がまぶしい中を車で走りカーブを曲がると目の端に黄色い靄がちらりと映る。
小高い山の中腹当たりなので焚き火かとも思ったが杉林の上あたりから動く気配がないので車の速度を緩めつつちらちらと靄のあたりに目を向けると靄がいくつか浮いてること、そして蜂の塊のように黄色見える。
周りの山にも目を向けて見てもそんな光景はない。不思議に思いつつ考えていると気づいてしまう。
恐ろしいその正体は花粉、黄色靄の下は杉なので朝に市議から放たれた花粉が風がないために揺蕩って塊に見えるのではないかともう一度目を向けるとなぜかその山だけが黄砂でおおわれているかのように少しだけ黄色がかって見えるのだ。
頭の中で蜂の集団として認識したのも何となく本能だったのかもしれない。
テレビで見たことがある杉から花粉が飛ぶ光景は実際に起きているんだ学びを得たこととともにこれからの花粉症との戦いは始まったばかりな気がした。
ツラい