11月21日、天気は快晴。朝霧が晴れ、空に広がる鮮やかな青色を眺めていると、夏には地獄のように感じた太陽の光も、今はただ心地よく、肌を優しく温めてくれます。

しかし、そんな穏やかな朝のニュースに、世界の平穏を根底から揺るがすような映像が飛び込んできました。

「空飛ぶ海賊」が変えた海のルール

イエメンの反政府組織フーシ派が、日本郵船が運航する自動車専用船「ギャラクシー・リーダー」を襲撃、制圧したという報せです。驚くべきは、全世界に公開されたその手口。武装したヘリコプターが船に急降下し、甲板を制圧する……。それはこれまでの「海賊」のイメージを遥かに超えた、軍事作戦さながらの光景でした。

これまで海賊といえば小舟で近づくものが主流でしたが、空からの強襲となれば話は別です。ヘリの航続距離を考えれば、かなりの広範囲が攻撃圏内に入ります。危険な地域を避けて遠回りをしようにも、エジプトの紅海と地中海を繋ぐスエズ運河を通る限り、この海域を避けて通ることは事実上不可能です。もし航路を大幅に変更すれば、燃料費も日程も膨れ上がり、物流の採算は一気に崩壊してしまうでしょう。

パレスチナの影と、忍び寄る生活への影響

公開された動画の中で、フーシ派はイスラエルとアメリカを激しく批判し、パレスチナへの支持を掲げていました。信仰の名の下に行われたこの暴挙が、結果としてイスラム教やパレスチナに対してどのような悪影響を及ぼすのか、非常に気がかりです。

「遠い国の珍しい事件」として片付けるわけにはいきません。この新たな略奪の手法が模倣され、世界の主要航路が麻痺すれば、それは間違いなく私たちの生活を直撃します。物価の高騰、エネルギー不足……。快晴の空の下で平和を楽しめる幸せが、いかに危ういバランスの上に成り立っているのかを、頭の片隅に置いておく必要がありそうです。