農作業中に畑へ足を踏み入れると、草の影から一斉に雀たちが飛び立っていくことがあります。その瞬間、私の目は彼らの描く鮮やかな軌道に釘付けになります。
今回は、畑に戻ってきた雀たちの「カッコいい」飛翔姿と、燕との興味深い違いについてのお話です。
戻ってきた小さな隣人たち
ここ5〜6年でしょうか。一時期はめっきりと姿を消していた雀の数が、最近になって回復してきたように感じます。今では畑のあちこちでその姿を見かけるようになり、作業中には彼らが逃げるように飛び出す光景が日常に戻ってきました。
燕の「三角定規」と、雀の「分度器」
鳥たちの飛ぶ姿を観察していると、種類によってその描き出すラインが全く異なることに気づかされます。
- 燕(ツバメ): 翼を広げ、余計な羽ばたきをせず「滑降」するように流れていきます。その飛行経路は、まるで鋭い三角定規で引いたような、直線的で優雅なイメージです。
- 雀(スズメ): 燕とは対照的に、小さな体で一生懸命に空を跳ねるように飛びます。羽ばたく音も「バタバタ」とはっきりと聞こえ、勢いよく分度器のような綺麗な曲線を描いていくのです。
弾丸のような躍動美
丸っこい体つきの雀が、弾丸のような勢いで飛び出していく姿。そして、空中に見事な弧を描いて遠ざかっていくその軌道は、思わず見惚れてしまうほどカッコいいものです。
優雅に滑る燕もいいけれど、泥臭くも力強く、一生懸命に羽ばたいて曲線を描く雀の飛行には、独特の生命力が宿っています。
ふとした瞬間にこんな美しいものに出会えるから、農作業の手も少しだけ軽くなるような気がします。畑の活気とともに、これからも彼らの「分度器の軌跡」を見守っていきたいものです。






