ひさしぶりに雨の中で仕事をすることになった。
年に数回は雨の中で作業をすることがあるがこの時期の雨はつらい。

For the first time in a long time, I had to work in the rain.
I work in the rain a few times a year, but this time of year is hard.

For the first time in a long timeでひさしぶりはこう書くのか知らなかった

久しぶりに雨の中での仕事となりました。年に数回は経験することですが、この時期の雨は骨身に染みます。冷えた体に鞭打つような作業を終え、今夜は久しぶりに氷を浮かべたウイスキーを愉しんでいます。

氷が奏でる「人生の等価交換」

ストレートで喉を焼くような酔いも悪くありませんが、氷を一つ入れるだけで、お酒は驚くほど静かな表情を見せます。少しずつ水と混じり合う琥珀色を眺めていると、酔いとともに思考がゆっくりと解けていくのがわかります。

もちろん、キーボードを打つ指先は正直です。ミスタイピングが増え、速度が落ちる。それを自覚しながらも、「酒など飲まない方が健康にも人生にも良い」という正論をあえて無視する。健康というチップを賭けて、人生の「彩り」を買い取る。高杉晋作が詠んだ『面白きこともなき世をおもしろく』という境地には、こうした多少の毒が必要なのかもしれません。

「幸せを引き寄せる」という欺瞞

世の中には「幸せは自力で勝ち取るものだ」と豪語する人々がいます。しかし、そんな生存バイアスに満ちた成功哲学など、犬の餌にもならない役に立たない意見だと私は思います。人生の明暗を分けるのは、努力よりもむしろ「タイミング」という名の運ではないでしょうか。

自力でどうにかできると信じられるのは、幸運にもそのタイミングを掴めた者だけの傲慢です。そんな薄っぺらな言葉に耳を貸すより、今、目の前にあるウイスキーの冷たさを感じている方が、よほど誠実な生き方だと思えてなりません。

沈黙するメディアと、戸の立たない欲望

そんなことを考えていると、ニュースでは銀行員が貸金庫の中身を盗んでいたという事件が流れてきました。以前から噂されていたことがようやく露呈した形ですが、オールドメディアの扱いはどこか重苦しく、歯切れが悪いように見えます。銀行という権力の壁なのか、それとも大衆が興味を示さないと踏んでいるのか。

「人の欲には戸も立たない」とはよく言ったものですが、その欲望が最も安全であるはずの場所で平然と行われていた事実に、この社会の歪みを感じずにはいられません。

雨に濡れた一日の終わりに、少しばかりの毒と、少しばかりの正論。ミスタイピングだらけのこの文章も、明日の朝に見返せば、また違った景色に見えるのでしょうか。とりあえず今は、溶けきった氷の後に残る、最後の一口を飲み干すことにします。