デジカメの画素とは何か?

画素とは、デジタルカメラの撮像素子(CCDやCMOS)に含まれる、画像を構成する最小単位の点(ピクセル)のことです。具体的には、赤(R)、緑(G)、青(B)の感光点が格子状に並んでおり、1つの点が1画素を表します。例えば、2000万画素のカメラは、2000万個の感光点が集まって1枚の写真を形成します。

イメージとしては、北朝鮮のマスゲームのようなもの。色付きのカードを大量に並べて絵を作るのと似ています。画素数が多いほど、細かいディテールが表現でき、高解像度の写真が撮影可能です。

フィルムカメラとデジカメの違い

フィルムカメラの仕組み

  • 光がレンズを通り、フィルム(感光材料)に当たって化学反応を起こし、画像を記録。
  • ピントは主に被写体に合い、背景はボケやすい(被写界深度が浅い)ため、立体感や奥行きが生まれる。
  • 特徴:温かみ、現実味、奥ゆきのある写真。

デジタルカメラの仕組み

  • 光がレンズを通り、CCDやCMOSで電気信号に変換され、メモリーにデータとして保存。
  • ピントが全体に合いやすく、シャープで平面的な写真になりがち。
  • 最近のデジカメは、背景を意図的にボカす「ポートレートモード」などでフィルム風の表現も可能。

主な違い

項目 フィルムカメラ デジタルカメラ
記録方式 化学反応(フィルム) 電気信号(データ)
ピント 被写体中心、背景ボケやすい 全体にピントが合いやすい
特徴 温かみ、奥ゆき、立体感 シャープ、平面、クリア
利便性 現像が必要、コスト高 即時確認、コスト低

画素数だけでカメラの性能は決まる?

2000万画素のカメラは高解像度で、A3印刷やトリミングに強いですが、画素数だけで性能が決まるわけではありません。以下が重要です:

  • センサーサイズ:大きいほど光を多く取り込み、暗所性能やダイナミックレンジが向上。
  • レンズ性能:明るさ(F値)や解像力が画質に影響。
  • 画像処理エンジン:色の再現性やノイズ処理の質を左右。
  • ISO感度:暗い場所での撮影性能に影響。

高画素のメリット:細かいディテール、大きな印刷、トリミングに強い。
デメリット:データサイズが大きく、処理速度やストレージに負担。低光量下でノイズが出やすい場合も。

カメラの雑学

現在、最も古い写真として残っているのは、自宅から隣の家の屋根を撮影した写真です。この写真、なんと撮影に8時間もかかっていたそうです。手持ちでは絶対に無理な時間ですよね。これは、昔のカメラのレンズやフィルムの性能が良くなく、効率よく光を集めることができなかったためです。

坂本龍馬が写真を撮った頃になると、10分ほどかかる**ダゲレオタイプ(銀板写真)や、15秒ほどで撮影できるコロジオンプロセス(湿版写真)が混在していました。有名な坂本龍馬の写真は、湿版写真だと言われています。